このクラス天国じゃん…【新・信長公記】

△21話 ページ25

そして次の授業……それは待ちに待った調理実習！
いつも私が絡む人と違う班がいいなって思ってたんだけど………




『なんで…どうして…』
「桜木？」

『どうして…いつも貴方たちと一緒になるの〜！？』
「知らねぇよ、俺らが聞きてぇわ」
「もう諦めて受け入れな？ね、桜木？」


そう、班は先生の気ままなランダムで決められたハズ…なのに、私が割り振りられた班は真田くん・今川くん・龍造寺くんの班だった


『なんでぇ…かみさまぁ…』

「真田、フライパン頼むわ」
「OK〜」

「龍造寺、お前は大根おろしといてくれ」
「任せるばい！」

『話聞けや、こんバカぁ…』


………ん？待て待て待て、龍造寺くんがいるじゃないか！お隣の席なのにあんまり話してなかった龍造寺くんが！…これは仲良くなるチャンスだぞ？話しかけよう！


『龍造寺くんっ！』
「わぁっ！？な、何事と？！」


彼は龍造寺隆信。異名は"肥前の熊"
また、九州三強の一人であり、冷酷な人物として知られていたりする。でもこの龍造寺くんは優しそうだし、話しかけやすそう。確か龍造寺隆信はユーモアも持ち合わせてたんだっけな…


『あ、ごめんね。驚かして』
「あれ？確か君は…」

『私、桜木A！お隣なのに話したこと無かったから…これからいっぱい話そうね！龍造寺くん！』
「おぉ…よろしゅうね、桜木ちゃん！」

「…そこ。自己紹介は済んだか？」
『おっと、ごめん今川くん』

「ねぇ桜木〜…卵、割ってくれない？」
『良いよ、って卵割るだけで良いの？』

「うん、後はなにもしなくていいよ」
『え、マジ？真田くん、私を何だと思ってるの？』

「………」
『何か言いなさいよ』


前にもあったな、この流れ…
……え、何を真田くんは深く考え込んでんの？
そんなに手を当てて考えるほどなの？


「うーん…ドジ、アホっぽい、おっちょこちょい」
『ｳ"ｯ…ｺﾉｯ…』

「え？そうじゃないの？今川も思うよね？」
「あ？あぁ…まぁ、そうだな…強いて言うなら馬鹿すぎる」


『ﾊｧｯ!?＿＿助けて龍造寺くん…2人がいじめてくっど…』

「今川ぁ、真田ぁ…そりゃつまらんばい(それはダメだよ)」
『そうじゃ、やっせんのじゃっでね？(そうだよ、ダメなんだからね？)』

「何を言ってるのか分からねぇからやめろ」
「マジ何て言ってんのさ…」

『とにかく…龍造寺くんは優しかねぇ〜あて、こげんし人とけっこん…ｲﾀﾞﾀﾞﾀﾞ!!い、今川くん！肩、肩！死ぬ！』

「というか、早く桜木は卵を割れよ？」

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