△15話 ページ18
みやびちゃんが走っていったであろう場所をうろちょろしていると、外が騒がしいことに気がついた
喧騒が大きい場所へ向かうと特徴的な髪が目を引いた
あれは…武田くんだ!すると正門前に誰か知らない人たちが出て行かせまいと道を塞いでいた
2時間以内に倒すだから…2時間逃げきったら
武田くんの勝ちになる。でもこの状況だと不可能に近い…待って、しかもみやびちゃんがいる!?
これはガチで止めなきゃ…!ど、どうしよう!
そう考えてると後ろに誰かがいる気配がした
バッと振り向くとそこには……
「Aちゃーん、大丈夫か?!」
豊臣くんがいた
『なんでここにいるの…?』
「モニターっていうか…えっと、急に映らなくなってん!武田のとこにみやびちゃんがいるし、Aちゃんも帰ってこんし…俺、心配したんやで!?」
そう言ってさりげなく手を握るのは心臓に悪いって
言ったでしょうが!……もういいや突っ込みたくない
『おぉ…そうなんだ、分かった。ごめんね心配かけて』
「Aちゃん…!」
『ねぇ、私さ…みやびちゃんが心配なんだよ。この戦で分かった、あの子は頑張りすぎて、いつか倒れちゃうんじゃないかって。倒れる前に助けなきゃ、だから…』
「……ちょ、ダメや!Aちゃん、ここにいてや!」
『なんで?』
「さっきモニターで見たんやって!Aちゃんが押されて頭打ったところを!みやびちゃんうんぬんの前に、Aちゃんが倒れてしまうところやったんやで?!」
あ…やっぱ映ってたんだ
にしても豊臣くんは本当に人をよく見てる…
ここは大人しく従っていた方がいいかな
ごめんね本当に…
『わかった、言うこと聞くよ。一緒に…この戦の結末を見よう』
「ホンマに!?」
そうして騒動の場所に目を戻すと
織田くんが扇子と、籠を持って何かしていた
それをみやびちゃんに渡して、何やら舞いながら
生徒たちを次々と流れるように倒していく
耳を研ぎ澄ましていると人間五十年…と聞こえた
確か…敦盛だったかな。織田信長を語る上でも欠かせないうちの1つだ
とてもいい。でも全容までは知らなかったな…
そして瞬く間に他校の人たちも織田くんが倒した
『流石は第六天魔王…織田信長…!やっぱり強い…』
そう感動を噛み締めるように呟いているが
肝心の豊臣くんは織田くんの強さに
呆気に取られているのか、何も反応がない…
そして、全ての事が終わり
旗印戦は武田くんの勝利となって幕を閉じた…
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夜宵ノ良(プロフ) - こえさん» ご指摘ありがとうございます!直しました…応援ありがとうございます! (2022年10月8日 18時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
こえ(プロフ) - すいません、34話が「菅家ありません」になってます(小声) 「関係ありません」じゃないですかね.....マジで応援してます! (2022年10月8日 15時) (レス) @page38 id: cd8003f908 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵ノ良(プロフ) - りんさん» わー!ご指摘ありがとうございます!さっそく直せさせていただきました…教えてくださってありがたいです!ありがとうございます、頑張ります! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 271a44bab7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 突然すみません。プロローグの一番最初の文、少し『未来』の話ではないでしょうか(コソッ)私は所詮にわかですので、間違えてたらほんと申し訳ないです。このコメントは消して頂いても構いません。密かに応援しております。ご自分のペースで頑張ってください! (2022年9月3日 23時) (レス) id: 1d767c3347 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - なんだろう共感できる気がするような、、、頑張ってください! (2022年9月3日 22時) (レス) @page1 id: 4439453481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜宵ノ良 | 作成日時:2022年9月2日 1時