第九十三話、褒めることは子育てにおいて重要だと思う ページ48
「おはようアズくん、今日も最高に可愛くてかっこいいね！」
翌日以降、アズくんを見かける度に褒めちぎる作戦を決行した。
大げさだと思われるかもしれないけど、それくらい褒めて褒めて褒めちぎってあげないと、アズくんには全然足りないと思うんだよね。
幼い頃のいじめが、アズくんの中にずっとある限り湧き上がってくる感情は悲しみと悔しさといった負の感情ばかり。
それがプラスの感情になることは難しいし、少しでも払しょくするためには、こうやって沢山アズくんのいいところや出来ているところを自覚させる必要がある。
「よしよ〜し、アズくんは本当に凄いね。今日の飛行術なんて、昨日よりも１ｃｍも高く飛べてたし、日々の努力の成果だなって思うよ」
「でもっ……！」
「でもじゃないの、アズくんが一生懸命努力をしているのは紛れもない事実でしょう？ 先ずはそこを認めてあげなくちゃ」
言葉だけじゃない、頭を撫でたり抱き締めたりすることも忘れちゃいけないよね。
いつだって人から与えられる温もりには人を癒す力があると思う。
傷つけるもの癒すのもできるなら、私は常に癒し続けたい。
だって今まで、ずっと人を傷つけてしまう要素しかないと思っていたから。
「私ね、ここにきてみんなに助けてもらって初めて、自分にも誰かの力になれることがあるんだって気付くことができたの。今までずっと怖がってばかりで、こんな風に人と触れ合ったりするなんて考えたこともなかった」
「Aさん……」
「私の事を知ってもなお、みんなは私に寄り添おうとしてくれた。それが本当に嬉しかったの、生きてていいって言われているような気がして。誰かに認めてもらえるって、こんなにも嬉しいことなんだなって思ったんだ。だからこそ、アズくんはもっと多くの人に認められるくらいの実力があるし、アズくん自身も自信を持ってほしいって思う」
ところで、こんなに可愛いアズくんをいじめていた子ってどこにいるの？
ちょっと挨拶というか、返り討ちにしたいんだけどもいいよね？
あ、確か人魚だったよね……取り敢えずアズくんに水の中でも呼吸ができる薬を作ってもらって、そこから武装して私の毒であれやこれやとすればいいか★
「あの、Aさん？」
「ふふふ、ふふふふふふ……我が子を傷つける愚か者には、制裁を与えてやらねばなるまい。今夜は震えて眠れ」
アズくん、これだけは覚えておくといいよ★
母は強しってことをね♡
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ポプリん(プロフ) - ロアさん» ロア様、温かいコメントをありがとうございます！ これからも頑張りますので、是非応援よろしくお願いします！ (5月19日 21時) (
レス) id: 0fbec696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - とても面白いです！頑張ってください！！ (5月15日 17時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2023年5月14日 12時
