第八十三話、お泊りに浮かれる可愛い赤ちゃん ページ38
翌朝、授業を受けようと教室に向かっていると後ろからアズくんが抱きついてきた。
凄く嬉しそう、今日授業が終わったらいよいよお泊りだもんね。
「おはようアズくん、昨日はよく眠れた？」
「おはようございますAさん、あまり眠れませんでした……」
「え、そうなの？ 何かあった？」
アズくん、普段からあまりしっかり眠れていないタイプだろうし、心配なんだけど。
今日お泊りやめておいた方がいいかな？
「はい、Aさんが泊まりに来ると思ったら楽しみすぎて眠れなくなってしまったんです。なのでAさん、今日の放課後は僕を沢山癒してくださいね？」
ちょっと待て寝不足の理由がお泊りが楽しみだから？
可愛すぎませんか貴方、いい加減怒るよ？
そんなこと言われて癒さない私だと思って？
任せとけどろっどろになるまで癒してやるわよもう！
「分かった、沢山癒してあげるね」
「Aさん……！ 放課後になったらジェイドを迎えに行かせますので待っててくださいね！ それからあの、荷物は少なくしてきてくださいこちらに前回の分が残っているので」
「分かった、分かったから授業受けておいで？ そろそろ先生が来ちゃうでしょう？」
「ああ離れがたい……しかし放課後になればすぐにでも会える！ 分かってはいますが離れたくない！」
アズくんがコアラみたいに抱きついて離れなくなったんだけど、どうしようこれ。
私が倒れたあの時以来じゃない？ 可愛いけど授業は受けないといけないからな。
この後ジェイくんとフロちゃんがアズくんを連れて行ってくれたおかげで、私もアズくんも授業に遅れずに済みました♡
あの双子にはマジで感謝、今日の放課後は二人の好きなものを作ってあげよう。
そして昼休み、今までは寮でこっそり食べていたけど、今はもう堂々と食べれるので食堂にやってきた。
折角だし誰かと一緒に食べたいんだけど、誰かいないかな〜って思いながら歩いてたら……
「あ〜小エビちゃ〜ん♡」
「フロちゃん、朝の時はありがとう。今日の放課後はよろしくね！」
「ねえねえ本当に今日の放課後オレらの寮に泊まりに来てくれんの〜？」
「うん、そうだよ！ もしかして嫌だった？」
「んなわけね〜じゃん！ オレ超楽しみにしてたんだよ〜？ お昼一緒に食べよ〜！」
上機嫌なフロちゃんに抱きつかれながら、一緒にお昼を食べる。
誰かと一緒にご飯を食べるって、こんなにも楽しいんだね。
第八十四話、お泊りというだけで臨時休業にしちゃうの可愛くない？→←第八十二話、名探偵ここに現る！
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ポプリん(プロフ) - ロアさん» ロア様、温かいコメントをありがとうございます！ これからも頑張りますので、是非応援よろしくお願いします！ (5月19日 21時) (
レス) id: 0fbec696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - とても面白いです！頑張ってください！！ (5月15日 17時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2023年5月14日 12時
