第四十七話、やっと分かったよ ページ2
「小エビちゃん……いる？」
ふと、フロちゃんの声が聞こえたような気がして、さっと身を起こす。
ゆっくりと階段を降り、ドアを開けた。
「フロちゃん！ あれから体調は……ってどうしたのその傷！」
ドアの前には傷だらけのフロちゃんが力なく立っていた。
慌てて中へと招き、ソファーの上に座らせると、すぐに傷の手当をする。
「誰かにやられたの？ 酷い傷……」
「……小エビちゃん、今日は本当にごめん」
手当てを終え、紅茶でも淹れようかと立ち上がった私の手を掴み、フロちゃんは消え入りそうな声で言った。
「フロちゃんは何も悪くないよ、私がちゃんと言っていなかったのが悪いの。あのねフロちゃん、私」
「毒人間なの、知ってた」
私が話をするよりも先に、フロちゃんは静かに言った。
「オレ、小エビちゃんを傷つけておいて、小エビちゃんとキスしたサバナのやつが許せなかった。
だから同じようにしたら、小エビちゃんがキスしてくれると思った。
けど……小エビちゃんをただ傷付けただけだった……！
小エビちゃんがっ……Aが怪我しちゃったのにっ……オレ何も出来なかった！
ごめんAっ……ごめんなさいっ……！」
私に抱きついて大泣きするフロちゃんの頭を撫で、背中に手を回して優しくさする。
フロちゃんにこんな思いをさせちゃったんだ、私。
「嫌いにっ……ならないで！ オレ、もう絶対傷付けるような事しない！ 授業も真面目に受けるし、誰かを絞めたりもしない！ だからっ……！」
「フロちゃん、もういいよ。もう謝らないで。私はフロちゃんの事、嫌いになったりしないよ。だから安心して？」
そう、全て私が悪いの。私が生きているから。
私が、毒人間だから
「なんだ……簡単な事じゃない」
「……A？」
ハハハ、アハハハハハ!
そうだよ、私が生きているからだよ。私が生きているから、皆に迷惑をかけるんだ。
普通の人間ならこんな事にならないけど、私は毒人間だから！
生きているだけで人を危険に晒すくらいなら、いっその事_______
キエレバイイ
ゴボゴボゴボゴボゴボ!
第四十八話、絶対に貴女を救ってみせます！→←相変わらず雑すぎる設定
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ポプリん(プロフ) - ロアさん» ロア様、温かいコメントをありがとうございます！ これからも頑張りますので、是非応援よろしくお願いします！ (5月19日 21時) (
レス) id: 0fbec696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - とても面白いです！頑張ってください！！ (5月15日 17時) (レス) @page1 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2023年5月14日 12時
