三十六箇所目 ページ37
ルフィside
「おぉーすっげー！」
「あんたねえ、後でナミに怒られても知らないよ？」
うまそうな匂いがあちこちでしてるな！
どれを食おうか迷っちまうが、今日はAと一緒だからAの行きたいところに連れて行ってやりたいんだよな……
「A、どこか行きたいところはあるか？」
「あたしはそうだね、しいて言うなら新しい洗剤と布があれば嬉しいかな」
また掃除関連かよ、Aって本当に掃除が好きなんだな。
でもAが一生懸命掃除してんの見るの、俺は好きだ！
「あ、これ良さそうだね。きめ細かい泡が出るし、環境にも良いみたい……こっちは綺麗にしやすいけど、臭いが結構強いからあんまりかな」
「そういう違いがあんのか？」
「そりゃああるよ、ただ綺麗になればいいって訳じゃない。みんなのことを考えた上で選んでるんだからね」
そうか、Aはあくまで俺達の為にやってんだな。
けど、それが俺だけってなったらもっと嬉しいんだよ。
「いいものが買えてよかったよ、付き合ってくれてありがとうね」
「もういいのか？」
「うん、十分すぎるくらいだよ。次はルフィの行きたいところに行こう。まあ大方ご飯屋さんだろうけど……」
確かに飯は食いてえけど、俺はもっとAに楽しんで欲しいんだ！掃除してる時のAもいいけど、たまには違うことで楽しんでるAを見てえんだ！
「飯は後だ！」
「え、でもお腹空いてないの？」
「いいんだ！ 飯はいつでも食えるけどよ、Aと出かけんのは今しかねえ。俺はこの島でAとの思い出をいっぱい作りたいんだ！」
俺の言葉に、Aは驚いたように目を見開き、また優しく笑った。やっぱりAは笑うと綺麗だ、ずっと見ていたくなる。
「うん、分かった。それじゃあもう少し回らせてもらおうかな」
「おう！ どこでもいいぞ！」
「ルフィ、あんた本当に成長したね……嬉しいよ」
A、また俺の事子供扱いしてんな……よし、ここは俺が大人だって見せてやるんだ！
「ん！」
「……？」
「はぐれると危ねーからよ、手繋いで歩こうぜ！」
なんか、小っ恥ずかしいなこれ……けど、Aに俺の事ちゃんと見て欲しいからな！
差し出した俺の手を、Aはギュッと力強く握る。手繋ぐの好きなのか？
「A……？」
「あ、ごめん……何でもないよ、行こう！」
こっちを見て笑ったAの目は、嬉しそうな悲しそうな、そんな目をしていた。
なあ、なんでそんなに辛そうなんだよ……教えてくれよ。
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ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
