二箇所目 ページ3
Aside
「飯だぁぁぁぁぁ！」
あーあ、うるさいヤツが起きてきた。こうなればさっさと掃除に取り掛かって身を隠さないとね……
「A〜！ どこだー？」
「Aさんなら掃除中だ！ さっさと飯食え！」
「また掃除してんのかー？ 後ですりゃーいーじゃねーか！ 一緒に飯食おうぜ！」
朝から本当にうるさいね……仕方ないのであたしは声を張り上げてこういった。
「あんた達が食事してる間じゃないと、ゆっくり掃除できないでしょ。いいから食べな、どうせそっちも後から掃除しないといけないんだから……」
「なんでだー？」
「あんたの食べこぼしを掃除するためだよ、ルフィ……」
この船の船長であり、あたしをこの船に乗せたルフィは、とにかく沢山食べる。それに合わせて食べこぼしが多く、おかげでルフィの座っているところだけ毎日掃除が捗る。
「おはようAさん、相変わらず朝からうるさいわね」
「おはようナミ、まああれが正常だからね……」
「ふふ、そうね。ルフィが静かになった方が心配になるもの」
「おはようロビン、確かにあんたの言う通りだね」
航海士のナミと考古学者のロビンに挨拶をし、あたしはまた掃除を再開する。彼女達も比較的綺麗に部屋を使っているため、スムーズに掃除できるので助かる。
「ふぁーぁ……」
「おはようゾロ、早く行かないとルフィに全部食べられちゃうよ？」
「……ああ、はよ」
剣士のゾロはいつも眠そうだ。昨日も遅くまで鍛錬をしていたから無理もないとは思うが。
「Aーおはよう！」
「おはようチョッパー、今日も相変わらず可愛いね」
「う、嬉しくねーぞコノヤロー！」
恥ずかしそうにモジモジする船医のチョッパーに癒されつつ、その後ろを少し眠そうに歩く狙撃手のウソップ、船大工のフランキー、音楽家のブルックにも挨拶をする。
全員に挨拶を終えたところで、比較的掃除が楽な部屋を回り、最後の難関の部屋にたどり着いた。
「やれやれ、この部屋だけは毎回骨が折れるわ……」
最後の難関、それはルフィの部屋だ。彼の部屋はとにかく直ぐ汚れる。と言うよりも足の踏み場がいつも無い。その理由は決まった場所に直すという事をしないので、手当り次第置きっぱなしにしてしまうからだ。
「最初この部屋に入った時は絶句したもんだ……今は嫌でも慣れてしまったけどね」
慣れた手つきで丁寧に掃除をし、終わる頃には見違えるほど綺麗になっていた。まあ明日の朝になればまた同じ状態になるけどね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1632人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポプリん(プロフ) - 翠さん» 翠様、コメント下さりありがとうございます！ 身に余るお言葉の数々、痛み入ります。本当にありがとうございます！ 次回は短編に挑みたいと考えておりますので、是非また楽しんでいただけたらと思います！ (2023年3月28日 8時) (
レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - まおさん» まお様、コメント下さりありがとうございます！ 応援までしていただけて本当に嬉しいです！ 素敵なアイデアありがとうございます♪シチュ溜めをして短編にしようと思うので、他にもアイデアあれば是非教えてください！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
ポプリん(プロフ) - きてぃーさん» きてぃー様、コメント下さりありがとうございます！ 遂に完結させることが出来ました、応援して下さり本当にありがとうございました！ (2023年3月28日 8時) (レス) id: 7e262a9db9 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵なお話で前から応援させていただいていました。とても好きな作品でした。お疲れ様でした。 (2023年3月27日 13時) (レス) @page50 id: 090a3776e1 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 更新楽しみにしてました！！イチャイチャや嫉妬する姿見てみたいです（ ; ; ）🌟 (2023年3月27日 3時) (レス) @page50 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポプリん | 作成日時：2022年8月14日 18時
