88話である ページ4
数え切れないほどキラキラと輝く星を見上げながらふぅっと息を吐く。
合宿所が山の上にあるからか、とても大きく綺麗に見える星に見入ってしまう。
ずっと見てられるよ。癒される。
「A。」
「あ、京治。」
自分の名前を呼ぶ人物がいる方を振り返ると、お風呂上がりなのか少し髪を濡らしている京治が立っていた。
「何してたの？」
私に聞いて京治は私の隣に来る。
「ん？癒しに星を見てたの」
「そっか。」
「うん。それよりも大丈夫？風邪ひくんじゃない？」
「大丈夫だよ。むしろ涼しいくらいだから。」
そう言って微笑みかける京治。
その笑顔で数々の女の子を落としてきたんだな。
「やるね。京治」
「え、どうしたの急に」
天然なのか。そうか天然なのか。
これ梟谷の女の子で京治の事好きじゃない子いるの？
絶対いないよね。こんな王子と毎日過ごしてたら心臓もたないよ。
「それよりも、Aも人の心配するよりも自分の事気にしなよ」
「どうして？」
すると、京治の手が私の頬を包み込み、顔を近づけて私に言う。
「Aもお風呂上がったばっかでしょ。髪、乾かさないと風邪ひくよ？」
ビックリして、思わず顔を俯ける。
それと同時に顔がとても熱くなるのを感じる。
「A？」
不思議そうに私の顔を覗き込む京治。
顔を見られないように京治とは反対の方向に顔を背ける。
「こっち向いて」
そして京治は私の顔をぐいっと自分の方に向かせた。
少し背の高い京治のパチリと目が合う。
「ｯ！それじゃ、また明日ね」
「お、おやすみ」
京治が中に入ったことを確認し、その場にヘタリと座り込む。
ほんっとう心臓に悪い...
______________________________
どんどん赤く、熱くなる顔を隠すように片手で口元をおおう。
「(鈍感過ぎるからちょっとした意地悪のつもりであんな事したけど
あれはやばい...)」
赤くなった顔で上目遣いだった彼女の姿を再び思い出して、また顔が熱くなった。
続く (更新停止中)
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RAiN - 神作だぁ！更新待ってます！ (2020年6月4日 18時) (
レス) id: 12b41fccb0 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺 - 更新待ってます!!あと「」の前に国見だったら国とか書いて欲しいです (2020年5月7日 18時) (レス) id: 952a700b40 (このIDを非表示/違反報告)
ポン - 更新楽しみに待ってます！頑張ってください (2020年5月6日 22時) (レス) id: 7915771b86 (このIDを非表示/違反報告)
ヅラじゃない桂だ(プロフ) - 早く続きが読みたいです。 (2019年8月9日 6時) (レス) id: ff6cb85d75 (このIDを非表示/違反報告)
Mint - 面白いです！ 更新がんばってください。 (2018年10月27日 16時) (レス) id: 7652d5bfb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽっぴー | 作成日時：2017年10月31日 23時
