86話である ページ2
月島Side
目を覚ますと、少し古くなった木製の板でできた天井が目にはいる。
体を起こして辺りを見ると、自分の部屋だった。
なんでこんな事になったのか、今までの出来事を思い出す。
_____そうだ。確か日向のレシーブが飛んできて...
顔面レシーブをしたんだっけかと、頭の中で整理していると膝辺りに少し重みを感じた。
重みのある方に目を向けると頭を僕の膝にのせて、猫のように丸くなって寝ているAさんがいた。
Aさんがここまで運んでくれたのか...?
いや、女の人では1人で運ぶことは出来ないだろう。じゃあ、誰が...
いや、まずそれよりもAさんを起こさないと。
そう思った僕はAさんの肩に手を置き、軽く体を揺らす。
「Aさん、起きてください。」
すると、起きたのかゆっくりと体を起こし、眠そうに目を擦りながらこちらに顔を向けるAさん。
「ケガの処置ありがとうございます。」
「ああ、ツッキー...もうケガの具合は大丈夫なの?」
そう言って僕のおでこに手を伸ばすAさん。
少しビックリしたが、さっきまで冷やしていたからか、手の温もりがとても心地よく感じる。
「よし、大丈夫そうだね!もう練習に戻れる?」
「はい。大丈夫です。」
もしかしたら、Aさんに顔面レシーブしたところを見られたかもしれない。
何故かは分からないが、この人にだけはそんなカッコ悪い姿なんて見せたくない。
...見られてなければいいな。
そう願いながら部屋を出た。
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RAiN - 神作だぁ!更新待ってます! (2020年6月4日 18時) (レス) id: 12b41fccb0 (このIDを非表示/違反報告)
甘露寺 - 更新待ってます!!あと「」の前に国見だったら国とか書いて欲しいです (2020年5月7日 18時) (レス) id: 952a700b40 (このIDを非表示/違反報告)
ポン - 更新楽しみに待ってます!頑張ってください (2020年5月6日 22時) (レス) id: 7915771b86 (このIDを非表示/違反報告)
ヅラじゃない桂だ(プロフ) - 早く続きが読みたいです。 (2019年8月9日 6時) (レス) id: ff6cb85d75 (このIDを非表示/違反報告)
Mint - 面白いです! 更新がんばってください。 (2018年10月27日 16時) (レス) id: 7652d5bfb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽっぴー | 作成日時:2017年10月31日 23時