ハジマリノサヨナラ～Takahiro～ (ページ9)

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望美さんは「私が誘ったから」って言って、カフェ代を奢ってくれた。

私が気まずくしちゃった空気も、さらりと軌道修正してくれて。

その後カラオケに入ると、新曲を歌う時のコツとか、ツアー中の失敗談なんかも話してくれた。

私が文化祭での共演に緊張しまくってることも、お見通しやったみたい。

「お姉ちゃんがおったら、こんな感じなんかなぁ」

望「嬉しい！私もAちゃんみたいな妹、ずっと欲しかったんや！！」

「…あれ、私声に出してました？」

望「ばっちりな。Aちゃんって、ほんま素直だよね。」

お店の駐車場に、望美さんの透き通った笑い声が響く。

横を通り過ぎる人達が興味津々に見てくるから、私はさりげなく移動する。

『浜中さんが迎えに来るまで、しっかり番犬を務めんと』

ほどなくして、望美さんのスマホに電話が入った。

相手は浜中さんやと思うけど、なんだか難しい話をしているみたいやった。

望「Aちゃん、もう少し時間ある？夜から入ってた取材が明日になってもうて、できればこのまま新曲のアレンジを相談したいなって思うんやけど。」

「あ、はい。ぜひ」

望「よかった！じゃあ決まりやね。浜中さんあと5分で着くって。」

望美さん達が宿泊するホテルには、崇裕の姿もあった。

浜中さんに呼ばれたとかで、私達が着いた時にはすでにスコアを広げていた。

崇「提案なんやけど。コード、ちょっといじってみいひん？」

いきなりの崇裕の提案に、私はぎょっとする。

『プロを相手に、そんなこと言うなんて……」

やけど望美さんは気を悪くした様子もなく、ひょいっと崇裕の手元をのぞきこんだ。

望「どれどれ─？なんか変やった？」

崇「そういうんやなくて、サビの終わりとかさ、望美ってわりと似通ってるやん。」

望「あ─……。うん、そうかも。」

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途中ですが、ここで切ります。

濱ちゃん誕生日おめでとう！！

ついに30歳になってしまいましたね。

これからは大人な濱ちゃんを見せてください！！

そして、この小説頑張って年内に終わらせたいと思っております。

これからは休日に大量更新するかもです。

最後まで目を話さずに温かい目で見てください。