真逆の王子様 〈宍戸亮〉 ページ20
好きなタイプ
生意気そうでボーイッシュな子
「はぁぁあ⁉なんだこれは！！」
朝、学校に着いて靴箱にくたびれたローファーを入れて、何気なく掲示板を見た。
そこにはデカデカと俺の好きな女のタイプが書かれた校内新聞が掲示されていた。
「ジロー！！てめーだろー！」
何となく女子からの視線や男子からの面白がる声を横目に感じながら、慌てて教室へ向かった。
「あ〜宍戸。おはよう。」
「おはよう、じゃねえってーの！校内新聞見たか⁉」
「んー、宍戸の好きな女の子のタイプでしょ？」
「あれ、お前が犯人だろ。」
「いや〜実はねぇ」
やっぱりそうだ。
俺は好きな女のタイプなんか答えた覚えもないし、そもそもあれは正しいとは言えねーし！
「一週間くらい前に宍戸の好きな女の子のタイプを教えてくれって言われたんだけど、俺聞き間違えちゃってさ〜。」
「聞き間違え⁉」
「うん。寝起きであんまり頭回ってなくてさ、ああー宍戸の印象を答えればいいんだって勝手に勘違いしちゃってさ、」
「はあ⁉」
「で、宍戸は俺の中で生意気で男らしいから、そんな感じで答えたら、あんな記事になってた。」
まあ、普段なら別に気にしねーとこだけどよ、今は困る。困る理由があんだよ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
休み時間や昼休みに散々、好きな女のタイプのことでいじられた。
岳人や侑士には、いい感じの子がいるとニヤニヤしながら紹介されそうになった。
そうじゃねーっての。
「宍戸くん。」
モヤモヤと考えていると、今一番会いたくない人の声で名前を呼ばれた。
「お、Aか。」
Aは手を振りながら、駆け足で俺の方へ寄ってきた。
「校内新聞見ました〜。生意気そうでボーイッシュな子がタイプなんだってね！」
「いや！あれは、ちが」
「宍戸くんにお似合いだと思う！たぶん、運動神経が良い女の子も似合うだろうな〜。」
俺がなぜ、こんなにも悩んでいるのか。
それは、俺がAのことを好きだからだ。
Aは生意気でもボーイッシュでもない。
どちらかといえば、真逆。
校内新聞と事実が違う。
「私、宍戸くんが好きそうな女の子知ってるんだけど、どうかな！今度紹介したい！」
ああー、今ここで言いてえ。
お前のことが好きだ、と言えたら。
「どう？宍戸くん！」
こんなに悩まねーのに。
(今日も可愛すぎるだろ。くそ。)
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吹雪 - すみません、真田君の漢字違います。弦一郎です。 (2022年4月17日 13時) (
レス) @page27 id: ac8fe01e1f (このIDを非表示/違反報告)
星華 - もう本当に良かったです！本当にみんなカッコよくて素敵だと思いました！応援してます。 (2018年9月8日 22時) (レス) id: b55a00a283 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - サイコーでした！！どの話も内容が濃ゆくて良かったです(*^ ^*) (2015年7月24日 22時) (レス) id: 26a2606d52 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 真優さん» 不二で書いちゃった…笑 イメージが不二でしたの！ (2015年3月19日 13時) (レス) id: 3e05b36322 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぱるミンさん» 思い立ったらすぐ行動です笑 るみんちゃんも早速見てくれてありがとう(*´ω｀*) お別れって意外と深いものですね… (2015年3月19日 13時) (レス) id: 3e05b36322 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2015年3月19日 13時
