子連れのくくちへいすけくん。【忍たま】

子連れの、８ ページ9

暇だなあ。


どうも、かくかくしかじかで幼児化したAです。
いつもならばこの時間帯は授業を受けている時間なのだけれど見た目が五歳児になってしまった私には到底授業を受けられるはずもなく、暇すぎる時間です。


兵助も勘右衛門も授業へ行ってしまったし、この時間ならほとんどの忍たまが授業中でいないはず。

つまりそれは部屋から出ても誰にも見つからないというわけで。(フラグ)



そうと決まれば早速外に出て気分転換しよう。服は一年生の頃の制服をまだ持っていたのでそれを着ている……が、とってもだるだる。

肩からずり落ちそうでございます。



てちてちと歩いているとなにやらさっそく背後から気配が。
いやあやっぱり気配感じるってことは体が縮んでも忍術学園五年生の実力は健在ってことですな。

でも見つからない様にしないと……


「……忍術学園にこんな子供いたか……？」


いやすぐ見つかってしまいましたがな。

私を見てぽかん、としている幾分私より身長の高い男の人が背後に立っていた。


うーん、見たことある人な気がする。
誰だっけこの人。

忍術学園の人じゃない、超イケボボイスな男の人。
思い出せー思い出せー。





『だ、だれだ！』


やっぱりわかんないから聞いちゃう。


「お前、忍術学園関係者なのか？」
『しつもんをしつもんでかえさないで！』

初対面の女の子に向かって「お前」だなんて、さては敵だな！？(偏見)


でも、そうか。
忍術学園の人じゃないから私みたいな小さい子供がいても「はあ？こんなやつ忍術学園にはいないお」とはならないわけか。
実際「こんな子供いたか？」って疑問に思ってるみたいだし。


「誰かは知らないが土井半助が何処にいるか知らないか」


をん？この台詞……。

あ、この人のこと思い出したぞ。




そうこの人は土井先生に一方的にライバル心持ってるタソガレドキ忍者だ。

名前はそんなかんじ？みたいな名前。

「諸泉尊奈門だ！！」
『いいノリつっこみありがと』


待ってなに当たり前の様に曲者が忍術学園に居るんだよう。

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