時給950円です。【BTS】

プロローグ ページ2

私の名前はパク・A。


ピチピチの23歳、現在彼氏募集中です。


あぁ、今日も世界は平和だ。


ソファーに寝転びながら、テレビを見る時間が一番好きな、私です。



母｢ちょっと、あんたどきなさい!!｣



おや、私の安らぎタイムを邪魔する者がやって来たぞ。


｢いや、今テレビ見てるから。ちょっ、掃除機かけるのやめてくれません？｣


母｢何？掃除機で吸われたいの？｣


｢いや、そんなこと一言も言ってませんけど!!｣



母親に無理やりソファーから落とされ、仕方ないので床で寝ている。



母｢あんた、そろそろ働きなさいよ。｣


｢嫌だ、ずっとニートでいる。｣


母｢全く、何言ってんだか……｣


｢明日から、ちゃんと働くから。｣


母｢そう言って、1ヶ月以上経ってるんだけど。｣


｢そうだっけ？｣



母よ、どうでもいいことだけは、覚えてるんだね。

昨日食べたいって言った、アイスは買い忘れたくせに!!



母｢はぁ、お母さんがAの為にバイト見つけてきたから。｣


｢マジで？｣


母｢マジよ。ほら、これ見て!!｣


｢えっと、家政……婦？｣


母｢家の家事ぐらいは、出来るんだから家政婦だって出来るでしょ。｣


｢家政婦とか、面倒臭いから無理。｣


母｢いや、早く働け。｣


｢ママ酷い……もし、男の人が住んでる家だったら襲われちゃうかもしれないんだよ!!｣


母｢そんな心配しなくても大丈夫でしょ。｣



私のママは、なんて酷いことを言うんだい？

可愛い娘が危険にさらされるかもしれないのに!!



母｢面接は、明日だから綺麗な格好して行きなさいよ。｣


｢いや、急すぎだから!!｣


母｢まぁ、何とかなるでしょ。｣



どんだけ、適当なのよ!!


でも、そろそろ働かないと……かなりヤバいよね。

仕方ない、せっかく見つけてくれたんだから行くだけ行ってみよう!!



―――――パク・A。明日、面接に行ってきます!!

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