時給950円です。2【BTS】

傷心のライオン ページ6

最近テヒョン君は元気がない。


何か悩み事でもあるのかな？



｢テヒョン君、何かあった？｣



TH｢……A｣




私の名前を呼んだテヒョン君は憂いを帯びている。


その姿はいつもの変態だとは思えない。




｢どうしたの？｣



TH｢……俺、やっぱり演技なんて出来ないよ｣



｢最初から完璧にできる人はいないと思うよ？｣



TH｢でも……俺は出来なさすぎる｣




そう言って下を向いた。


テヒョン君がこんなに思い詰めている姿は初めて見る。


5歳児の四次元だと思ってたけど、ちゃんと大人なんだね。




｢絶対できるだなんて断言できないけど……努力は無駄にならないんじゃない？｣



TH｢ほんと？｣



｢だって、一生懸命台詞を覚えてること私は知ってるから!!｣



TH｢……Aって、俺の事見てくれてるんだ｣



｢まぁね笑｣



TH｢じゃあ、今……俺がAと一緒に居たいって思ってるのも分かる？｣



｢私に一緒に居てあげるって言って欲しいんでしょ？｣



TH｢……うん｣



｢今日は特別だよ!!｣



TH｢A大好き｣




そう言って抱きついてきた。


いつもなら思いっきり抱きついてくるのに、今日は弱々しい。


相当メンタルがやられてるのか……。




｢テヒョン君は今何して欲しい？｣



TH｢Aに抱きしめて欲しい｣



｢それは今やってるね。｣



TH｢……後は、キスして？｣



｢ぽっぽならしてあげるよ笑｣



TH｢……今日は、ぽっぽで我慢する。｣




私はテヒョン君の頬にキスをした。




TH｢ありがとう笑｣




そう言って笑うテヒョン君可愛すぎか!!


この人こんなに可愛かったっけ？




｢少しは元気になった？｣



TH｢……うん｣



｢じゃあ、今日は早く寝てね!!｣



TH｢今日はAと寝たい｣



｢え？｣




テヒョン君と寝るだと……


これは、完全にやばいやつだよね？




TH｢……だめ？｣




今日のテヒョン君は反則なくらい可愛い。


これは一緒に寝るべきなの？


……いや、でもそんなことをしたら襲われるかもしれない。




TH｢……ねぇ、お願い｣



｢わ、分かったけど……変なことしないでね？｣



TH｢うん笑｣




―私は今からテヒョン君と寝ることになりました。

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