朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ6)

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…嫌な夢を見てしまった。

川西さんが自分のお部屋へ帰った後、どうやらソファで寝落ちしていたみたいで…ハッと目が覚めたら頬に涙が伝っていた。

急いで確認したらそこは與那城さんのお部屋で…なんでか分からないけど、ほっと胸を撫で下ろした。

まだドキドキと鳴っている心臓が居心地が悪い。
とりあえず落ち着こうと思って冷蔵庫から水を取り出したとき…本日3回目のインターホンが鳴った。

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『…なんか、白岩さんが運転してるのを見れるってすごくレアですよね』

瑠姫「はは、そうかもね。ちゃんと目に焼き付けといたほうがいいよ？」

ハンドルを握りながらそう言う白岩さん。乗っているのが白馬じゃなくても、彼は常に王子様らしい。

インターホンが鳴って、出たら白岩さんがいて…突然「ドライブ行かない？」なんて言われたときは驚いたけど、今はなんとなく1人でいたくなかったから、正直助かった。

瑠姫「…なに、なんかあった？」

流れてゆく東京の街をぼーっと眺めていたら、白岩さんが真剣な声色で言った。

『え？…どうしてですか？』

瑠姫「なんか元気ない。分かりやすいんだから、隠しても意味ないからね。」

「話してみな？」って微笑む彼に、あぁ敵わないな、なんて改めて思う。白岩さんは川尻さんと同じくらい察しがいいというか…周りをよく見ている人だから、きっと彼に隠し事は通用しない。

私はさっきみた夢のことを白岩さんに話すことにした。

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