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ピピピピ…ピピ…
朝からうるさいほどに鳴り響くアラームの音
その嫌な音を止めるべく、
いつも枕元に置いてあるスマホを手探りで探す
アラームを止めて、まだ霞む瞼を開けると見慣れた部屋。
コーヒーを淹れて、就活用のリクルートスーツを着て。
パンを齧りながらテレビの電源をつけた。
《おはようございま〜す！今日のゲストはこちら！》
《人気グローバルボーイズグループ、JO1の皆さんです！》
《テレビをご覧の皆さん！おはようございます！》
《《“Go To The Top！”JO1です！！》》
ぱっと映った綺麗な顔の男の子達。
11人が笑顔でこちらに手を振っていて…なんでもない、ただの朝の番組
なのになぜか胸が締め付けられる。
テレビに映るアイドルの笑顔が、なんだかすごく近くにあったみたいな…
懐かしいような、胸が躍るような
そんな不思議な感覚。
『…みんな、』
思わず呟いていた言葉にハッと我に返った。
今、誰を呼んだんだろう…？
ゆっくりと伝った涙が、温かく頬を濡らした。
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作者名：ほこり | 作成日時：2024年3月23日 23時
