朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ4)

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あまりの速さに何が起こったか理解できない。

え、今何が起こった…？

驚いて隣を見ると、川西さんが耳を真っ赤にして目を潤ませてこちらを見ていて…って、その顔は反則じゃありませんか。

拓実「ちょ、ほんまアカン。アホちゃう？こーいうの本人の前で見るもんちゃうって」

『え、なんでですか。続き見たいです』

拓実「鬼畜か！ほんまやめて、もぅ」

川西さんは顔を真っ赤にして拗ねたように怒っている。

…なんか、川西さんって…

『川西さんって可愛いですね』

拓実「えぇ？なに、急に」

『いえ…川西さんがメンバーやファンの方に“姫”って呼ばれてるのは知ってたんですけど、なんかあんまりピンときてなくて。でも今その理由が分かりました』

拓実「んー、なんか絶妙に嬉しくないな」

だって、川西さんってお顔は凛々しいし、歌もダンスもラップもできてイケイケだし。
私の中で可愛いって感じじゃなかったけど、それがいま更新されました。川西さんは正真正銘の姫です。

『というか、今日はなんでこの部屋にきたんですか？』

パンケーキを頬張る川西さんに尋ねると、彼はうーん、と口をもぐもぐしながら何か考えている。

拓実「別に理由はないかな。なんか、Aちゃんと過ごしたらおもしろそうかなって」

『…川西さんもちょっと変わってますよね』

拓実「そう？でも、Aちゃんと話すのはなんか落ち着くっていうか…まぁ、見た目は奨くんやけど」

『落ち着く、ですか…』

それって見た目が與那城さんだから、なんかこう沖縄特有のマイナスイオン的なのが出てるだけなんじゃ。

イマイチ腑に落ちないけれど、なんだか嬉しそうな川西さんを見て私もつられて心が躍った。

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