朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ28)

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『ここは…』

手を引かれて辿り着いたのは練習室。

奨くんの姿になった時、自分の部屋よりも長い時間を過ごした場所。

１ヶ月ぶりのそこは懐かしい匂いがして、今までの思い出が蘇ってくるみたいで…また目頭が熱くなった。

蓮「翔也がさ、Aちゃんとどうしてもやりたい事があるって聞かんくて」

『やりたいこと…？』

翔也「Aちゃん！一緒に踊りましょう！！」

にっこりとこちらに笑顔を向ける翔也くん。

『え、踊るって…もしかして、』

景瑚「俺らのいちばんの思い出の曲！」

拓実「まだフリ覚えてるやろ？」

祥生「俺三脚もってきた〜」

各々ストレッチをしながらはやく準備しろとばかりの目線を向けてくる。祥生くんは撮影の準備をはじめてるし…

フリは覚えてるけど、スーツだし…
うまく踊れる自信まったくないし、なんて色々考えているうちに、祥生くんが録画ボタンを押してみんなそれぞれのポジションについていた。

蓮「ほーらっ、Aちゃんはやくっ！」

奨「こっちおいで〜」

みんなに手招きされて、もうどうにでもなれ！なんてヤケになって11人の中に飛びこんだ。

毎日何時間も練習して、一日中ずっと聞いていたこの音…

私に配慮してくれたのか、カウントをはじめた蓮くんの声に合わせてみんな一斉に動き出した。

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