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…2週間後
『あ、この雑誌…』
立ち寄った本屋で見覚えのある顔を発見して立ち止まる。
そういえば、こんな撮影したなぁ…って懐かしく感じながらページを捲った。
そこには各々キメ顔でこちらを見つめるJO1のみんながいて…
雑誌撮影に慣れない私に、祥生くんが表情管理教えてくれたことなんかを思い出す。
この日、景瑚くんが寝坊しちゃって移動の車に間に合わなくて大変だったんだよなぁ
この時の奨くんが、実は中身は女子大生だったなんて
きっと誰にも信じてもらえないだろうけど。
みんなが韓国へ旅立ってから、あっという間に2週間が過ぎた。
その間、連絡先を交換していた奨くんから一度メッセージが届いたけれど…
それに返信することはできなかった。
あんなにみんなと離れることが寂しかったのに…
姿が戻って、よくよく考えみたら私がみんなと一緒に居ることなんて無理なんだって気付いた。
みんなはアイドルで…私はただの大学生。
あんなことがなかったら、出会うはずが無かった私達。
前までの生活に戻るだけ…辛くなんてない。
私は遠くからみんなを応援できればいいって、そんな風に自分を納得させた。
…
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作者名：ほこり | 作成日時：2024年3月23日 23時
