朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ18)

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…なんだか幸せな夢を見ていた気がする

まだ眠気があって、重たい瞼をゆっくりと開けると部屋はまだ真っ暗で何も見えない。

何時か確認しようと手探りでスマホを探していた時

…さらりとした長い髪が手に当たる感触がして

随分と懐かしく感じるその感覚に驚いて起き上がった。

『わたし……』

思わず呟いたその声は、いつもの低く深く響く彼の声ではなかった。

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『はぁっ…はっ…ぁ…』

部屋から飛び出して、一階にある與那城さんの部屋まで走った。

エレベーターが来るのを待っていられなくて、階段を走って降りたから息切れがする。…私ってこんなに体力なかったんだなぁ。

部屋の前に着いて、少し呼吸を整えて

インターホンを押そうと指を伸ばした時…

ガチャリと扉が開いた。

『よなしろ、さん…』

奨「……Aちゃん…？」

呆然とした表情の與那城さんがそこにいた。

前髪からちらりと見える大きな瞳が涙で潤んでいて綺麗で…

そんな事を考えていたら、彼の筋肉質で大きな身体が私を包んだ。

奨「…Aちゃんっ…俺達っ…」

『はい…っ、元に戻ってます…っ』

懐かしく感じる自分の身体を確かめるみたいに

だけど、なぜか少し名残惜しく寂しく感じて

まるで今まで居た身体から離れるのを惜しむみたいに…
ぎゅっとお互いを抱きしめ合って、

私と與那城さんはしばらく抱き合いながら涙を流した。

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