朝起きたらリーダーになっていました。2 (ページ12)

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與那城さんと体が入れ替わってから、早くも1か月が過ぎようとしていた。

今日は全員でダンス練習の日。

明日から、JO1はみんなで韓国に旅立つことになっていた。

翔也「明日から韓国だね！12人で行くの楽しみ〜」

碧海「遊びに行くんじゃないねんで？」

翔也「わかってるよー」

ぶぅ、と口を尖らせる木全さんが面白くてふふっと笑ってしまう。みんなでストレッチをしていると、練習室の扉がガチャリと開いて…そこには、浮かない顔をした與那城さんの姿があった。

奨「Aちゃん…みんなも、ちょっと話せるかな？」

その真剣な表情に…なんだか胸がザワザワとした。

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奨「Aちゃん、みんなの前で言うか迷ったんだけど…あえてそうさせて。
　さっき、外でたまたまAちゃんの大学の友達って子に会って…」

どきり、と胸が痛む。

なんだか、嫌な予感がする。

奨「Aちゃん…就活、今まで受けたとこ面接も全部辞退して…学校も全然来ないから心配だって。…その子が言ってた。」

それって本当なの？そう聞いてくる與那城さんは、いつもの朗らかな顔じゃなく真剣な顔つきで。

練習室の空気が、ずしんと重くなるのを感じた。

汐恩「え…学校はもう大丈夫って言ってたやん」

純喜「就活って…今が一番大事な時期やない？」

翔也「え、そうなの？じゃあなんで？Aちゃんなんにも…」

みんなの視線が一斉にこちらに集まった。

…