ずっと、ずっと。3 【俺スカ】

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その後
みんなで署名活動をした。
たくさんの人に話しかける中で、
頭から離れない秀ちゃんのこと。


私は私のやれることをやる
そう決めたけれど、やっぱり心配になる。
秀ちゃんのことは信じているけれど。



秀ちゃんの唇が触れたおでこを指でなぞる。


「うぅ…」


いけない。
今は目の前のことに集中だ。
秀ちゃんが頑張ってるんだから。
私も頑張ったよって秀ちゃんに言えるように。






秀ちゃんは大勢のカメラの前で
真実を話した。
自分の過去を話した。


そして、署名活動への協力を訴えた。




そのお陰もあって、たくさんの方に署名をして頂いた。

「あの子可哀想ね」
と声を掛けられることもあった。

そうじゃない、可哀想なんかじゃない
って思っても言えなくて、ぐっと涙をこらえることしか出来なかった。

唇を噛んで下を向いていたら、
東条が通りすがりにポンっと肩を叩いていく。


大丈夫。
ここには、分かってくれてる友だちがたくさんいるのだから。



東条に感謝だ。
癪だけど。
後で川崎の写真を送っといてやろう。




たくさん集まった署名を持って校長室へ。

秀ちゃんは当たり前だけど、署名活動に参加する訳にはいかなかったので、学校で合流した。

「明智君、ご苦労さま。ありがとうね」

長井先生がそう声をかけると、
秀ちゃんは笑って頷いた。

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