ずっと、ずっと。3 【俺スカ】

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最初に口を開いたのは東条だった。

「あいつ余命過ぎてるってどういうことだよ？」

「そういう病気なんだろ」

「いつ倒れるか分かんないってことだよね」

秀ちゃんの言葉に若林も続けて声を発すると、
私の手を握っている秀ちゃんの手にぐっと力が入った。

それから秀ちゃんは私の手を1度離して、
会場を離れていく原田先生の背中を追った。
その秀ちゃんを追いかけるようにして、私たちも原田先生のところへ向かった。


追いついた秀ちゃんは
「そんなこと黙ってたのかよ？」
と原田先生に言葉をかける。
私はその様子をクラスメイトたちの後ろから眺める。

川崎が思わず口にしてしまった
「のぶお死ぬの？」
に対して原田先生は、

「大袈裟ねぇ。人間みんな死ぬわよ。私ね、思ったより長生きさせてもらってるの」

と何でもないことのように話す。

「大丈夫。目標があるから私当分死なない。余命さえもガーン！と延ばす、ゲイで女装家の原田のぶおちゃんよ！」

原田先生が言うと本当にそうだと思えるから不思議だ。


「ほら〜みんな暗い顔しなさんな」

「してねぇよ」

秀ちゃんのその言葉に、原田先生も意表を突かれたようだった。

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