公園５【私サイド】大我編 ページ38
今日は日々の忙しさを忘れたくて…
『※』
【おはよ】
と隣に座ってくれたのは大我だった。
《おはよ、来てくれてありがと》
そう見つめるとなんだか目を逸らす大我。
《なんで照れてるのよ》
大我【別に照れてないよ】
《なによ…》
大我【なんでもないよ】
おどおどしてる姿が
大我《相変わらず可愛いね》
【へ？俺可愛くないでしょ！】
《可愛いよ》
大我【公園自体久々だしAと昼間から会うなんてなんか懐かしくて少し動揺しただけ】
《何それ〜やっぱ可愛いじゃん》
大我【なんでよっ】
《でも確かに懐かしいね》
学生の頃も公園に寄り道して子供みたいにはしゃいだよね。
《あの頃は楽しすぎて大人になんてなりたくないとか言ってた気がする》
大我【言ってた‼︎でも俺、あの頃の自分に教えてあげたい】
《？》
大我【大人になってもAと笑って過ごせてるから心配するなって】
《私も…教えてあげたいよ。
いつも大我がいてくれるから大丈だよって…》
何気ない会話のつもりがよく考えると照れくさくなり2人の頬が赤く染まっていくのが分かった。
大我【…】
《えーと。あ！シャボン玉やる？》
大我【あるの？やりたい‼︎】
私が吹いて大我がその後を追いかけ潰していく。
《なんで潰すのよ、猫みたい》
大我【俺犬派だよ？】
《そんな事聞いてないよ》
大我【だって綺麗だから】
《空高く飛ばした方が綺麗なんだよ‼︎》
大我【嫌だ、綺麗だから俺の届かないところに行って欲しくないの。次俺にやらせて】
大我が私に向かってシャボン玉を吹くから埋もれる。
《もう〜大我、濡れちゃうから〜》
大我【やっぱ綺麗だね】
《え？》
大我【シャボン玉もAも】
《ねぇそうゆうキャラだっけ？》
なんだか今日の大我はだんだん可愛いだけじゃなくなってきている様な。
大我【少しずつ大人になってるからね、あの頃のままの俺じゃないよ？】
《最初の可愛い大我はどこへ…》
大我【俺は可愛いだけじゃないよ的な】
《もう…なによそれ。大我がカッコいいって事もちゃんと分かってるから》
大我【まじ！？嬉しい】
そうやってコロコロ変わる表情に私がどれだけ踊らされてきたか大我は知らないだろうな。
《ねぇ…大我…》
大我【何？】
《やっぱりいいや》
大我【え！気になるじゃん】
そうやって大我もずっと私に踊らされてればいいのに…。
私はあの頃よりもちょっぴり意地悪になってしまったかもしれないね…
end
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作者名：ぽぽちゃん６ | 作成日時：2020年10月17日 12時
