【京本大我サイド2】 ページ22
食事を終え両親に盛大に見送られて下で待つタクシーに乗り込む。
大我【最後まで騒がしくてごめん】
《大我のパパママ優しくて好き》
大我【俺がいない間ってどんな話するの？】
《大我の子供の時の話でしょ、後は今の大我の話とか、大我の…》
大我【全部俺じゃん！】
《ふふっ、そうだね。だから安心して？》
大我【何が？】
《大我、帰ってきた時少し機嫌悪かったでしょ》
やっぱりAにはバレバレか。
大我【妬いたりしてカッコ悪いよな】
《全然！素敵だよ。でもご両親は大我の事が1番だし心配しないで！》
ん？
大我【どうゆう事？】
《だから私と両親が仲良くしてるのが嫌だったんでしょ？》
大我【違うよ！】
《違うの？》
Aって勘がするどいくせにたまにこうやってトンチンカンな事言うんだよな。
大我【はははっ。馬鹿だな】
《なんでよ》
大我【俺が妬いてたのは親の方。俺の知らないところでAと会ってて嫌だったの。Aが家にいるって分かってたら1秒でも早く帰ったのにって思ったんだ】
《そうなの？》
大我【そうなの！だからこれからは俺の両親になんか言われたら俺にもちゃんと連絡して】
《だって大我も忙しいじゃん》
大我【うちの親、突拍子もない事言うから不安なの】
その輪の中に俺も入っていたい、そう素直に言えればいいんだろうけどなんだか照れ臭くて言えなかった。
《分かった。ちなみに次来た時は泊まっていけって、大我の部屋広いから布団敷けるしって》
大我【うそでしょ！？いつまでも俺の事子供だと思ってんだか、同じ部屋はまずいよね】
《え！？大我って大人だったの！？》
大我【ん！？Aまでからかって】
《ふふっ。ごめん》
そんな会話をしていたあっという間にAの家の前。
大我【部屋まで送ってく】
《過保護ね》
大我【あの両親にそう育てられたからね】
《ありがとう》
大我【じゃ無事に送り届けたから帰るね】
《うん…》
《ねぇ！わざわざ送ってもらっただけじゃ悪いし寄って行かない？》
本当は頷きたい。でも…今は
大我【また昼間くるよ】
《…。本当に大人になったんだね》
大我【まだまだ子供だよ】
このまま部屋に入ったら
子供じゃいられなくなる気がして怖いだけだから。
《じゃ…又大我のうちお邪魔させてもらう》
大我【うん！その代わり次は俺の部屋に布団敷かれるからね！】
《ふふっ。そうでした、楽しみにしてるね》
俺もその時までにはもう少し大人になるよ
end
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作者名：ぽぽちゃん６ | 作成日時：2020年10月17日 12時
