北斗先輩と私が恋をするまでのお話 (ページ34)

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A【傷つけあったら後は仲直りするだけなんじゃないの？
お互い素直になってどこが悪いか確かめあってこれでもう同じ失敗しない様に努力しあえばいいんじゃないの？
友達ってそんな簡単に失いたくないんじゃないの？
そうやってあの時先輩は私に言ってくれた】

北斗先輩【女と男は違うから】

A【なにが違うんですか？
私は先輩と仲直りがしたいです。
先輩が本当に私の事が嫌いになったならはっきりそう言って下さい。
そしたらもうこんな風にしつこくしません。】

北斗先輩【…わり。元気でな】

A【何が元気でな、だ。
私は先輩が優しくしてくれて笑いあってくれてホントに嬉しかった。
でも会えなくなってから
先輩の顔が見たくて声が聞きたくて
毎日考えて涙がでて苦しい】

北斗先輩【あいつの事で苦しむなら俺の事で苦しんでほしかったからキスした。
だから俺達の選択は間違ってなかった。
俺の気持ちはどうでもいいんだよ。
あんたが俺を嫌いになってくれなきゃ困るんだよ】

どうでもよくないよ。
私は先輩の気持ちがしりたいのに。
でも今はっきり分かった。
先輩が困ってる。
困ってるときは助けるって決めてたから。
だからもう迷惑かけるのやめる。

A【分かりました…
じゃ正直に言いますね。
私、先輩の無駄な優しさが嫌い。
優しい事を言うその声が嫌い。
いつもバカにして笑う顔が嫌い。
みんなを裏切るほどの普通さが嫌い。
甘いもの苦手なのに無理してくれるところも嫌い。
見た目に合わず友達想いなところも嫌い。
意外と心配性なところも過保護なところも
歌が上手いところも蛙が苦手なところも恋愛小説がすきなところも勉強ができるところも全部、全部嫌い。
よく考えたら嫌いになれたところ沢山ありました…。】

北斗先輩【なら…よかった】

先輩は私の顔なんてみてくれなかった…

A【最後の日、先輩からバイバイって言われて返せなかったんです。だからいつまでも自分の中で終われなくてこんなにしつこくしちゃったのかもしれません。
だから今日言えれば終われますよね。
北斗先輩…バイバイ】