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あれからA君はまわりに別れたと言ってくれたみたい。A君との出来事は先輩と過ごしてる時だけは忘れられた。
朝、学校に着いた時に後ろから声を掛けられる。振り向かなくても声で分かる。この愛しい声
北斗先輩【おはよ】
親友【え、北斗先輩?おはようございます!】
親友【北斗先輩に挨拶されちゃった!どうしよ、嬉しい】
北斗先輩【行こ?】
北斗先輩の目が私にむけられる。
北斗先輩【行かないのか、じゃサボろうかな】
親友の驚いた顔やまわりの女子の目が怖かったけどサボられたら寂しいので私は急いで先輩の背中を押して別棟へ向かった。
その後、授業中にもかかわらず親友からの質問攻めLINEがとまらなかった。
北斗先輩は今日は午後からテストらしく
教科書に真剣に向き合っていた。
A【先輩は勉強もできるし案外真面目なのになんでこんなに謹慎の常連になるんですか?】
北斗先輩【たまに俺がふった女子達が嫌がらせで先生にデマ流すんだよ】
A【何それ、ひどい。嘘だっていえばいいじゃないですか?】
北斗先輩【それで女子の気がすむならいいんだよ、それにここの場所が好きだから】
A【この部屋落ち着きますよね。それに1人じゃなかったからさみしくなかった。先輩がいてくれて良かったです。色んな先輩を知れた気がするし】
北斗先輩【俺も普通だったでしょ?】
A【先輩も普通の人間で良かった】
北斗先輩【それはどうも。それであんたは喧嘩で謹慎って聞いてたけど本当は?
自分から喧嘩するようなやつだと思えないけど】
先輩も私といて私の事が少しずつ分かってきてくれてるのかな。
A【私は守りたかっただけです。
先輩はいつも家じゃなくてここで謹慎なんですか?】
北斗先輩【あー保護者代わりがここにいるからね?】
A【?】
北斗先輩【あの下にいる適当な先生。俺の兄貴だから】
A【えーーー!知らなかった】
北斗先輩【誰にも言った事なかったし兄貴が秘密にしろって言うから。秘密だよ?】
ドキッと心を鷲掴みにされた瞬間
お昼のチャイムと同時にドアが勢いよくあいた。
親友【ホントに北斗先輩も一緒なんだ!いいな〜】
A【LINEで色々説明したでしょ、ここまで来なくていいよ】
親友【そうやって北斗先輩を独り占めする気でしょ?ずるーい】
A【違うよ、とにかく落ち着いて】
北斗先輩【じゃ俺いくわ】
親友【えー行っちゃうんですか?私は親友の▲▲です♪連絡先教えて下さい】
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作者名:ぽぽちゃん6 | 作成日時:2020年7月23日 20時