北斗先輩と私が恋をするまでのお話 (ページ12)

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【あ～めちゃくちゃイケメン！
あんなかっこいい人見たことない】

【他校の人かな？かっこいい！女子に声かけまくってるよ。ナンパかな？
私も誘われに行こうかな】

【でもやっぱりあのミスコン優勝の先輩くらい可愛くなきゃ相手にしてもらえないよね…。】

【あ、あっち行っちゃうよ】

なんて１人２役で精一杯の猿芝居をする私…

女先輩【え、イケメン？もう今日は北斗いいや。またね～】

目の前のドアが勢いよく開き

女先輩【どこ？どこにいるの？そのイケメン！】

私は適当に遠くの方を指差した。

女の先輩はその方向へと走り去っていった。

北斗先輩【もうちょっといい嘘ない？あの女がアホだったから良かったけど。】

A【あのお方にはこれが最善策かと…】
成功したのは良かったけど
めちゃめちゃ恥ずかしくなってきた。

北斗先輩【いや、ジワジワくる。よく考えたら１人２役やってくれてたの？】

そう言って北斗先輩が笑ってくれた。
なんだろう。心が暖かくなる。

北斗先輩【でも助かった。ありがと】と言って私の前からいなくなろうとする先輩。

A【じゃなくて！北斗先輩！
先生が探してるんです！】

北斗先輩【あ、だから助けてくれたの？】

A【私の今日の課題が先輩を連れていくことなんです。だから一緒に来てほしいです】

北斗先輩【変な課題…】

A【私の事が嫌だと思いますがもう私も余計な事言わないので…】

北斗先輩【なんの事？】

A【だって昨日、私がベラベラ先輩の事話したから気持ち悪がられてると思って】

北斗先輩【なんだそれ】

と言って歩きだしてしまう。
どうすればいいの？これ以上先輩に嫌われたくないのに。

北斗先輩【行かねぇの？早くしなきゃ気が変わるかも】

そう言って又笑ってくれた。