１ ページ1
高校２年生の夏。
私は親友と職員室に呼ばれていた。
先生【で、他校の生徒と喧嘩したのはお前達2人で間違いないか？事情を説明しなさい】
親友【…】
先生【お前これで何回目の呼び出しだと思ってるんだ？
Aは何か知ってる事話してくれるよな？】
A【…】
先生【どうせ又お前が何かしでかしたんだろ】
先生は親友の方を見てそう問い詰める。
親友【ぐすん】
先生【泣かれても困るんだよな。特に理由もないならこのまま2人の処分を考えるぞ？】
A【私です！…悪いのは私です。喧嘩してたところに親友ちゃんが止めにきてくれただけです。
少しイライラしてて、すみませんでした。
なので処分は私だけでお願いします。】
…本当は逆。親友が喧嘩をしていたところに私が止めに入っただけ。
でもなんでかばってしまったかと言うと親友はこれが初めての呼び出しではないから又謹慎になったらそろそろ退学もありえる。
それをかばってしまった。
そして私の処分は２週間の学校謹慎…
学校謹慎というのは家で監視の目がなく
謹慎の意味がなくなってしまう家庭環境の子のみ校内の謹慎部屋にて過ごさせるという処分。
親友【ごめんね？ホントは私がいけないのに又、親に怒られるとか退学かもって考えたら何も言えなかった】
A【大丈夫だよ、私には怒ってくれる親もいないし初めての謹慎だから。私も親友が退学になんてなったら悲しいし！今回だけ特別だよ！
それにしても泣き真似上手になったね】
親友【え？ばれてた？笑】
A【先生は完全に騙せてたけど】
親友【はははっ。さずがA！でもありがとっ！今日なんかおごる〜！】
この親友の軽い感じが苦手って子を何人も知ってる…でも私はこの軽いノリに何度も助けられてきた気がするから。
私は両親がいない。まわりの子はそんな私を可哀想な目でみてきた。
でもこの親友は軽くあの時の私を励ましてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽぽちゃん６ | 作成日時：2020年7月23日 20時
