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青side





赤「 ってことなんやけど、なぁ、聞いてる?」


青「 うん、聞いてる 」


赤「 じゃあなんや!その満面の笑みは!!」


青「 やって急に、流星!!緊急事態や!!って慌ててやってきたと思えば、真剣な顔して妖精が現れた!!とか言うからおかしくって 」


赤「 お前なぁ... 」





そう言ってうなだれた目の前の男は高校からの友人。


好きな音楽が一緒だったり話してて飽きないし仲良くなるのに時間はかからなかった。


今は同じ大学、同じバンドのサークルに入ってる。


そんでもってしげは結構モテる。自覚ないけど。


クールでかっこいい〜!って。


どこがやねん。


猫かぶっとるだけでほんまは5歳児やのに。


やからこんな慌てて妖精が〜!なんて言ってる彼を彼女たちが見たら驚愕するやろうなって心の中で笑ってたら顔に出てたらしい。





青「 でも珍しいよな。誰も入れないで有名なしげん家に人を連れ込むなんて。あ、妖精か 」


赤「 おい、語弊がある語弊が!連れ込んでない勝手にいたの!!!...まぁでも確かに自分でも驚いてる、家にいろって言ったこと 」


青「 ふ〜ん、気になってんじゃないの?その妖精さんのこと 」


赤「 ....かもな。記憶もないみたいだし、それに... 」





そんなんちゃう!!って言うと思えばまさかの肯定。


なんか、いつものしげやない。





青「 それに?」


赤「 いや、何でもない。気にせんで 」


青「 ...顔赤いけど、え、もしかして妖精さんのこと... 」


赤「 ち、ちゃう!ただ笑顔が可愛いなって思っただけ!」


青「 へ〜、笑顔が可愛いね〜 」


赤「 流星!!」


青「 なに?」


赤「 はぁ... 何でもない。あ、てかこのこと誰にも言うなよ 」


青「 言うわけないやん。俺たちだけの秘密〜 」


赤「 ....お前さ、楽しんでるやろ 」


青「 うん、そりゃあねぇ 」





妖精が現れた、なんて普通ありえない話。


でもどうしてすんなり受け入れることができたのか。


疑いより興味の方が勝ったから。


....面白いことになりそうやな。

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作者名:ぽぽ | 作成日時:2023年4月9日 21時

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