Re:birth (ページ3)

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なんやこいつ、寝起きなはずなのに顔整ってんな...

やなくて！！！！

赤「お前誰やねん！泥棒か！？警察呼ぶで！？」

桃「え、ちょ、泥棒やないです！妖精です！！」

なんだ、妖精か... って妖精！？

赤「じょ、冗談やんな？つかはよ出て行かへんとほんまに警察に通報するで！？」

桃「ダメ！それとほんまに妖精なんです！」

赤「いや何がダメや！朝起きたら知らん奴がおってこっちは困ってんねん！」

桃「やって、俺、俺は... 」

これまで勢いよく喋ってたのに急に大人しくなる。

泣きそうな顔するもんだから、ちょっと構えてしまう。

桃「俺やって困ってるんです。目覚めたらここにいて、何も分かんないんです... 」

赤「何も分からんってどういうこと？」

桃「記憶が、ないんです。ここに来る前の。妖精ということと、名前しか分からへん... 」

赤「 ...名前なんや」

桃「え？あ、のぞむ、望です」

望、なんや人間みたいな名前やな。

あと関西弁なのも気になるけど。

赤「望な、とりあえず今日はここにおってええ。俺は今から大学に行かなあかんから。俺が帰ってくるまで絶対家から出んなよ？分かったら返事！」

桃「え、出て行かんでええの！？」

赤「返事！！」

桃「分かった！ほんまありがとう！ありがとう大毅！」

赤「へ？お前俺の名前... 」

桃「あ、なんでやろ。自然と出てきてん... 大毅
やんな？」

赤「合ってる、けど... 」

ほんまにびっくりした。

初めましてなはずやのに教えてもない名前言われて。

しかもいつの間にかタメ口になってるし。

自分でも分からない、見知らぬ人(いや妖精か)を家に居させるなんて。

単純に望という存在をもっと知りたいって思ったからかもしれん。

赤「いややばっ、遅刻する」

呑気に考えてればとっくに過ぎてた家を出る時間。

絶対家から出んなよ、ともう一度伝え大学へと向かった。