恋の始まり (ページ4)

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話があるってマネージャーに呼び出されて事務所の一室で待機してた。

密かな願望が無意識に声に出てたみたいで、タイミングよくマネージャーに聞かれてしまった。

桃「あ！いや！まぁ、高校生になるしなって、思って。ははっ... 」

マ「あはっ、そんな焦らんでもええのに。んでそんな小瀧に朗報」

桃「え！なんですか！テレビ！？」

マ「ん〜、テレビっちゃテレビ？」

はい、と渡された資料に目を通す。

え、これってもしかして。

桃「恋の始まりって、あの？恋リア？？」

マ「そ、今若い子に人気の配信番組」

桃「俺出演できるんですか！？」

マ「番組側からオファーがあってな。事務所的にも小瀧の知名度上がるやろうし出演してもいいかなって」

桃「え！是非！！出たいです！！！！」

マ「うおっ、勢いすごいな。そしたら出演するってことで返事しとくから」

桃「ありがとうございます！お願いします！！」

まさか、まさかオファーが来るなんて。

事務所の先輩とか出演してるの見てて、ええな〜って思ってたのに。

俺も出演できるんや。

青春、できるんや。

番組やとしても恋ができる！

桃「〜〜〜〜っ！嬉しすぎる！！」

どんな子が来るんやろ、絶対みんな可愛いやん。

1人は必ずギャルおるやんな？

待って、今回どこ行くんやろ。

え〜、無理、もう楽しい。

桃「早く当日にならんかな〜」

まだ始まってもない旅を想像して早くもニヤケが止まらない。

2泊3日の短い旅やとしても、必ず成立してみせる。

絶対彼女作るんや。