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秘密に秘密を重ねて ページ26
＊微裏あり
桃side
小さい頃の記憶なんてない。
父さんに母さん、そして兄である大毅がいることが当たり前で、疑うことなんて何もなかった。
決して裕福な家庭ではなかった。
それでも家族4人、仲が良く何不自由なく過ごしてきた。
『 両親のどっちにも似てないんやね 』
『 大毅と望、全然顔似てないな 』
『 ほんまに親子？兄弟？』
近所の人達、周りの友達から言われてきたこと。
確かに、俺も大毅も両親に似てるとは言えない。
だけど俺はそんなことどうでもいい。
大好きな両親、大毅と一緒に暮らせるのなら、他人の言葉なんて気にしてこなかった。
両親がとある秘密を抱えているとは知らずに。
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2022年12月17日 22時
