桃と苺のMixed Juice (ページ17)

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物音で起きたのか、それとも俺の声で起きたのか、大毅がゆっくりと目を開ける。

赤「んっ..... ん？のぞむ？」

桃「おはよ、望やで」

赤「のぞむ... 」

体を起こし俺の名前を復唱したかと思えば、大毅の目から一粒の涙が落ちる。

桃「え！？ちょ、どしたん！？」

赤「っ、うぅ〜... 嫌やぁ、、」

ついに本格的に泣き出してしまった。

大毅が泣いている理由が分からない俺は、ただただ背中をさすって慰めることしかできない。

赤「望は俺のなのに、俺の望なのに...っ」

俺の服をぎゅっと握りしめ、同じ言葉を繰り返す。

桃「ん、せやで。俺は大毅のもん」

届いているのか聞こえているのか定かではないけど、少しでも安心して貰えるように俺も同じように繰り返す。

大毅がこんなに感情的になって泣くことなんてあんまない。

やからこそめっちゃ心配になる。

何が大毅をそんなに不安させているのか。

...誰かに変なこと吹き込まれたとかじゃないよな。