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海斗「久しぶり、」
集合時間にカフェにつけば
先に座って待ってる海斗が私を見て声をかけた
『…久しぶり』
2年も会えてなかったのに、
今では普通に目の前にいる感覚に違和感を覚えつつ席に着く
海斗「来てくれてありがとう」
『いや、全然。大丈夫』
そう答えると少し笑って
メニュー表をテーブルに広げた
海斗「何飲む?」
そう聞いた海斗の求めていた答えとは
違ったことを無意識に喋っていた
『…連絡先、なんで持ってるの?』
私の声に一瞬だけ驚いた顔をした海斗は
戸惑うことなく教えてくれた
海斗「海人に聞いた」
『…え?海人?』
この前「携帯を変えた」と言って、
元太でさえ連絡先を知らなかったのに。
いつのまにか海人と交換してる事実に驚いていると
海斗は続けて話した
海斗「うん、この前偶然会ってさ」
『…どこで?』
海斗「あの本屋さん」
『あのって…』
海斗「そう、俺とAが久しぶりに会った本屋」
そう言われた瞬間、頭の中で色々と繋がった気がした
普段行き先を周り任せにしていた海人が
行きたいと言ったデート先
普段あまり本を読まない海人が
寄った本屋さん
そしてあの時のあの言葉…
そんな私を見つめて海斗は
海斗「…多分色々気付いたと思うけど、
あの日から…というより前からずっと
話せなかった俺の気持ち、聞いてくれる?」
と真剣な顔で言った
静かに頷けば
海斗はあの日までの経緯と
あの日からの出来事を話してくれた
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ゆっきー - 切なくてめっちゃ好きです!松倉くんいい感じにミステリアスでかっこいい!好き!!(笑)更新楽しみにしてます! (2021年12月29日 2時) (レス) id: 90724bbd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽぽちゃ | 作成日時:2021年9月6日 4時