イヤーカフ２ (ページ3)

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お風呂から上がって海斗くんが貸してくれてる
大きめのスウェットとダボダボのズボンを履く

身長はあまり変わらないけど

オーバーサイズの服が好きな海斗の持ってる服は
どれも私にも大きくて

ふわっと香る柔軟剤の匂いをたっぷり吸い込む

「あがった？」

少し遠くから聞こえる海斗の声に返事をすれば
海斗くんが鏡の前に来て
ドライヤーをかけてくれる

「おんなじ匂いだね」

なんて照れて笑う海斗くんが

後ろから私の首にキスを落とす

こういうスキンシップは割と海斗くんからしてくれる

「A」

そう呼ばれて振り向けば

優しく唇を押し付けて
啄むようにキスを重ねる

舌先が少し触れるのが合図で
少し口を開けば
熱が口内を支配して

お互いの呼吸が荒くなる

いつもならこれ以上進まなくて

この後2人で映画を見て…

ってそんなことを考えてれば

ぶかぶかのスウェットの裾から
海斗くんの右手が侵入して

私の腰にそっと触れた

『…ひゃっ！』

「…あ、ごめん！まっじでごめん！」

パッとその手を離して申し訳なさそうな顔して
全力で謝る

それから少し、沈黙が続いた

「…映画見よっか！この前の続き…」

そう言ってその場を離れようとする海斗くんの
服をギュッと掴んで動きを止めた

「A？…怒った？」

振り返る悲しそうなその顔に背伸びをして唇を重ねる

びっくりしてる海斗くんがなんか可愛くて

両手で頬を包んで引き寄せて
もう一度私から唇を重ねた