イヤーカフ２ (ページ20)

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『ねぇ、怖い、』

「もう結果決まってんだから今更怖がったって意味ねぇよ笑」

放課後のパソコン室で
大学のサイトに自分の受験番号を入力する

『え、どっちが先にする？』

「Aからにする？笑」

「え、やだ、海人先にして…」

怖がる私をよそに冷静に受験番号を入力して

「押すよ？」

私に声をかけマウスを動かす

薄めで見つめる画面に集中してれば
横から聞こえる大きい声

「わっ！！」

その声にびっくりして叫んで、思わず腰を抜かした

それを見て大笑いしてる海人

『ねぇ脅かさないでよ！』

「だって俺の結果なのに死ぬほどビビってんだもん笑」

『もう早く押して！』

そう言うと海人は躊躇いもなく人差し指を動かした
Wi-Fiの接続がよくすぐに開かれるページ

「…あれ、書いてない」

映し出された画面には合格の文字が見えなくて
唖然としていれば動く画面

下にスクロールすると少し太めの文字で書かれていた

「…合格、」

『え！ほんと！え！え？！』

薄めで見ていた画面をちゃんと確認すれば
合格の文字がしっかり見えて

『やった！合格だよ海人！』

はしゃぐ私を横に海人はいまだに冷静に、
次は私の受験番号を入力し始めた

『ねぇ待って！心の準備…』

そんな私の声は届かずに開かれたページ

「はい、あとは自分で確認しな」