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「早く!走らなきゃ!」
「走んなくても間に合うよ」
せかせかする私とは裏腹に落ち着いた様子で歩く海人
それでもすこし早歩きにさせて教室に向かう
教室について中に入れば
見慣れた顔が私達を見つけて手をあげる
すこし遠くの手招きしてる方へ向かう
「おはよ」
「おはよう元太」
いつも私達より先に来て
席を確保してくれる優しい松田元太
軽く挨拶を交わすと
先生来る前に早く座れって私たちを促す
「いつもありがとう」
元太「んーん、ってか海人はいつものことだけどAは珍しくない?」
体調でも悪いの?って心配そうに私を伺う
「ううん、そんなんじゃなくて…」
海人「なんか夢見てたんだってさ」
私が言う前に海人が横から口を挟む
元太「夢?怖い夢?」
「いや、そんなんじゃなくて、」
定期的に見る夢があって
そう説明する前に先生が教室に入ってきて
自然と会話は消えた
元太「体調悪くなさそうでよかった」
授業中、周りに聞こえないように耳元で静かに話す
「心配かけちゃってごめんね」
小声で謝れば大丈夫って笑ってて
海人「集中しろ」
っていつも寝てるはずの海人が肘を軽くつつく
元太 私 海人
いつもこの順番で席に座って講義を受ける
わからないところがあれば3人で聞きあって
時々うるさくしすぎて怒られて
そんな日常が楽しくて大切で
ずっと、この日常が続くと思ってた
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作者名:ぽぽちゃ | 作成日時:2021年8月31日 17時