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｢ おい、クソサム。なんで俺のこと置いてったんや！俺やってAと帰りたかった！しかもふたりきりて。抜けがけ許さんで！｣
｢ ツムの自業自得や。Aと帰りたかったら女の子たちなんて躱していけばええのに。｣
｢ 出来なかったんや！あの喧し豚たちが。｣
全然時間に余裕のあったバスに乗り、家に帰って新品の制服を脱いで部屋着に着替えたあと、治にぃとゲームをしていた。そのときに割って入ってきた大きな侑にぃの声。
自分でゆぅのもなんやけど、侑にぃは私絡みのことになるとうるさい。今だって、私の背中に抱きついてくると離れようとしない。180越えの鍛えているバレーボール選手が背中にのしかかってくるのは流石に重いけど、これを拒否すると侑にぃはさらに面倒くさくなるから、放っておく。
｢ おい、Aに抱きつくなや。｣
｢ サムはええやん、ふたりきりで帰ってきたんやから。｣
｢ ちゃう、Aが穢れてまう。｣
｢ ああん？｣
私の首にまわる侑にぃの力が強くなる。これはあかん。二人に火がついて、喧嘩になってまう。ふたりの喧嘩は言い合いというレベルではなくて、殴り合いにまで発展する。わたしが止めなあかん。
『 侑にぃも一緒にゲームしよ！3人でやったほうが絶対おもろいで！』
そういうと、侑にぃの力が少し抜けた。もう一押し。
『 今度侑にぃの部活休みの日は一緒に帰ろ！』
そう言った刹那後ろにいた侑にぃが体を前に伸ばし、私の頬の横に乗り出す。
お互いの顔がすぐ近くにきて、兄妹やのに少しだけドキドキしてまう。お兄ちゃんたちは顔が良い。
｢ ほんまか！｣
『うん。』
｢ …A、俺は？｣
｢ 治にぃは、また次！｣
次は治にぃがすこし拗ねたけど、喧嘩になるよりはマシや。
続く (更新停止中)
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作者名：ぽぽ x他1人 | 作成日時：2023年10月13日 21時
