電話越しの声 ページ44
田中｢おいA｣
スピーカーから聞こえてくる樹の声は、トーンが低く明らかに怒ってる。
田中｢お前、ふざけんなよ。何そんなこと1人で抱えてんだよ｣
松村｢樹言い方あるだろ｣
そういえば、みんなでご飯行くって言ってたな。
田中｢うるせえ。この前言ったよな？1人で思いつめるなって。俺らは、何があってもAの味方だしAを守るって。｣
『…樹』
田中｢1人で泣くくらいなら俺らにぶつけろよ！馬鹿だな｣
『だって…』
樹の言葉に流れる涙の量が増えていく。
森本｢Aー！俺はAの味方だし、Aの事は大切な妹だよ｣
『うぅ…慎ちゃん』
ジェシー｢俺も俺も！Aが大好きだよ｣
京本｢え！俺も好き！�眞呂蓮�｣
�眞�｢え？お、俺も好きだよ？｣
みんなからの言葉に涙が止まらなくなる。
森本｢あれ？北斗は？｣
松村｢はぁ？今の流れはそういうことだろ？｣
田中｢俺は好きだよ！Aのこと愛してる！！｣
松村｢…俺も好きだよ｣
『…私もみんなのこと大好き。』
田中｢そんな、くだらないことで泣いてないでAは笑ってろよ。どこの誰に何言われたか知らねぇけど、AはAだしちゃんと俺らが認めてる。それに、ちゃんとAのことを認めてるファンだって沢山いるだろ。SixTONESはAの居場所なんだから自分から居なくなろうとするなよ｣
『樹…ごめん』
田中｢本当だよ。最近Aが変だってみんなで話すぐらい心配してんのになんだよ。目黒とあべべと飯って｣
『お茶しか飲んでない』
ジェシー｢お茶しか飲んでないってやば！｣
電話越しに聞こえるみんなの声にいつの間にか涙が止まり笑いに変わっていた。
目黒｢あの、盛り上がってる所申し訳ないんですけど充電やばいんできりますね｣
田中｢おい！目黒ちょっと｣
樹が何かを言おうとしていたが問答無用にめめが、通話終了ボタンを押した。
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2021年6月8日 17時
