阿部が恋したのはSixTONESの紅一点 (ページ42)

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怖かったページ42

めめに連れられて来たのはよく来る個室の居酒屋。

居酒屋なのに3人全員がお茶を頼むこの重い空気。

私が俯いている間に、急に連れてこられた阿部くんにめめが事情を説明をしていた。

目黒｢阿部くんごめんね急に｣

｢いや、俺は構わないけど…｣

『…私帰る』

この空気に耐えられないし、阿部くんも訳がわからず連れてこられて迷惑をかけて私はその場から逃げようとする。

目黒｢おい待てって｣

『私は大丈夫だから』

自分の目から溢れる涙を拭い、個室を出ようとすると腕を強引に引っ張られる。

また、めめだと思い振り払おうとした勢いで振り返ると私の腕を掴んでいたのは、めめじゃなくて阿部くんだった。

｢Aちゃん座ろ｣

まさかの相手に驚きそのまま素直に元の席に戻る。

｢Aちゃん誰かに相談した？｣

首を横に振り答える。

｢なんで相談しなかったの？｣

なんで相談しなかったんだろう。

迷惑をかけたくなかったから？

違う。

ずっとずっと言われてたってわかってたんだよ。

でも、あえて見て見ぬふりをして深く知ろうしなかった。

でも、最近直接言われることが増えて、改めて私に向けられる世間の声を聞き正直

『怖かった』

みんなに、本当は嫌われてるんじゃないかって。

気を使わせてるんじゃないかって。

そんな不安に襲われていた。