阿部が恋したのはSixTONESの紅一点 (ページ30)

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変化する環境ページ30

ドラマをきっかけに、演技を評価して貰えてドラマや映画の出演オファーが増え、最近はまた1人での仕事が増えた。

山梨｢A大丈夫そう？｣

『うん。大丈夫だよ』

山梨さんの運転で、向かうのは事務所。

今日はメンバーとYouTube撮影の日だ。

山梨｢辛くなったら言うんだよ？｣

『山梨さんは心配症だな。私は大丈夫だよ？』

山梨｢Aとずっと一緒にいるからたまに不安になるのよ。Aはいつも頑張りすぎるんだから｣

『そんなことないけどな』

山梨｢あるのよ。7年よAとずっと一緒に居て｣

山梨さんは、私がジャニーズ事務所に来てからずっと私のそばに居てくれる人だ。

山梨｢泣きなさいよたまには｣

『泣くと目が腫れるからいや』

山梨｢ジェシーと樹でご飯行って泣いたのに？｣

『まぁ…あれはオフだから』

山梨｢今もオフよ｣

『移動中だよ』

そんな話をしていると、気がついたら目の前に事務所が見えてきていた。

山梨｢A｣

『なに？泣かないよ』

山梨｢その話はもう終わったからいいの。聞きなさい｣

さっきとは違い真剣な声で私に声をかける。

山梨｢私も、Aの為だと思って色んな仕事持ってくるよ。もちろん、Aに話すまでに私がダメだと思ったものはその場で弾いてる。でも、Aが嫌なものがあるんだったら正直に嫌って言って。じゃないと、私はAのこと守ってあげられないから｣

『…うん』

山梨｢絶対よ？Aはすぐ我慢するから。もちろん、周りも大事だけどA自身が自分のことを考えるんだよ。じゃないとAが壊れちゃうかもしれないから｣

『…わかった。約束する』

山梨｢約束。はい、そんな話をしてたら事務所到着！｣

さっきまでの、真剣な顔はどこへいったのかいつもの優しい顔の山梨さんに戻っていた。