阿部が恋したのはSixTONESの紅一点 (ページ29)

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阿部と手紙ページ29

家に急いで帰ってくると、テーブルの上に置いたAちゃんから貰った袋。

中には、使い回しのできるアイマスクとシンプルな白い封筒。

思春期の中学生並に、その手紙を見てドキドキしている自分自身。

別に、愛の告白が書かれてる訳でもないのもはわかっているのにだ。

｢…はぁ。馬鹿かよ俺は｣

ドキドキした感情の中、手紙に手を伸ばし手紙の口を開ける。

中からは1枚の、便箋を取りだし中を開くと丁寧な字で書かれた文字が目に入る。

阿部くんへ

先日は色々とありがとうございました。

阿部くんの、恋のお話聞けたお陰でイメージが膨らんで今回ドラマで無事に役を演じきることが出来ました。

実は、今回のドラマのおかげでまた別の作品からも声をかけてもらって、新しい作品に参加させてもらえることになり阿部くんには、本当に感謝しています。

それから、私は阿部くんの恋を誰よりも応援したいなって思っちゃいました。

私には分からないことはたくさんだけど陰ながら応援してます！

出雲A

｢Aちゃんらしいな｣

Aちゃんが応援してくれる恋は、君に向けられるものなんだよ。

でも、そんなことはまだ知らなくていい。

ソファにそのまま横になり天井を見上げる。

俺の片思いは当分続きそうだよ。