阿部の恋人はSixTONESの紅一点15 (ページ44)

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『ただいま』

「おかえりAちゃん。ちょっと来て」

手招きをすると、不思議そうな顔をして俺の元にやってきて、手を取り俺の膝の上に座らせる。

『どうしたの？』

「今日の撮影水着だったでしょ？どうだった？」

『メンバーと水着の撮影したこと無かったから、最初は緊張したけどでも楽しかったよ』

「…そっか。楽しかったならよかった」

『うん！』

楽しかったのか、笑顔のAちゃんを見ながら自分の、中のモヤモヤと葛藤していた。

撮影だったし好きで、あの水着を着たわけじゃないと思う。

でも、やっぱり嫌なんだよ。

大好きな彼女のあんな姿を俺がいない所で見られるのが。

『亮平くん？』

「…樹から送られてきた。セクシーな水着着てるのが」

『え？見えてたの…隠してたつもりだったのに…恥ずかしい』

「隠してたの？」

『…うん。何かの手違いで私が着る予定の水着じゃなくてこの水着が来ちゃって。山口さんに色々してもらって隠してたの…カメラマンさんに見えないように撮影もお願いしてて』

恥ずかしそうにしながら、撮影の事について詳しく教えてくれて、状況は仕方がなかったのは理解できた。

そのおかげで、モヤモヤも和らいで気持ちが落ち着いてくる。

『…亮平くん怒ってる？』

「怒ってないよ…ただちょっとモヤモヤしただけ。俺がまだ見てないのにそんなセクシーな姿他の人に見せて」

『…モヤモヤさせてごめんね』

困ったように笑い、俺の頭を撫でてくるAちゃんにキスをする。

「Aちゃんはなんにも悪くないよ。俺が1人モヤモヤしてるだけだから…もう1回キスしてもいい？」

『もちろん』

抱き寄せ、少し深くキスをしながらAちゃんのお尻を少し撫でると、ビクッと体は反応していたが、何も文句を言わずに俺の行動を受け入れてくれたが、少しするとグッと腕を掴まれ離された。

「…ダメ？」

『ご飯食べれなくなっちゃうからダメ』

「わかった。我慢する」

最後に触れるだけのキスをすると、膝の上から降ろしAちゃんはそのまま、部屋に戻っていった。

俺の中に少しだけのモヤモヤを残して。

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