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『ただいま』
帰ってくると、玄関に置かれたダンボール。
送り元を見ると例のものが届いたらしい。
「おかえりなんか届いてたよ」
『ありがとう。これ水着だよ』
「え？もう届いたの？」
興味津々に私の元に来た亮平くんと一緒に、開けると一緒に選んだ白色のフリルのスカートが付いた水着。
『思ってるより可愛い』
「可愛いね。ねぇ、Aちゃんが来てる姿見たいな俺」
首をコテっと倒しながら、見たいアピールをしてくる亮平くん。
『…いいけどなんか恥ずかしい』
「俺のために買ってくれたんでしょ？だったらいいじゃん」
私の事を抱き寄せて、耳元で囁かれるとなんとも断りにくい状況に。
『…まぁ、いいけど…部屋で着替えてくるから待ってて』
「はーい」
腕の中から抜け出して、そのまま自分の部屋で着替えるとあんまり着ない、水着に少しだけテンションが上がる。
普通だったらプールや海に着ていくんだろうけど今回は、家の中だけで楽しむものであってなんだか少し寂しい気もするけれど仕方がない。
『…亮平くん着替えてきたよー』
そっとリビングに入ると嬉しそうにしている亮平くんの姿。
「めっちゃ似合ってる…おいで」
呼ばれて亮平くんの元に向かうと、逃げられないようになのか手を握られた。
『…あんまりジロジロ見ないで…恥ずかしいから』
「いいじゃん。すごい可愛いよ…やっぱりAちゃん白似合うよね」
上から下まで何度も見られて、少しというかかなり恥ずかしい。
『…恥ずかしいからもう終わり！』
逃げようとすると、握っていた手を引かれて亮平くんの膝の上に座る形に。
「逃げないでよ。もっと見せて？Aちゃんの水着姿」
『んー。私だけ水着はずるいよ…』
「俺が水着着てもあんま変わらないよ。それに俺のために買ってくれたんでしょ？」
『そうだけど』
「じゃ、俺が見なきゃ意味ないじゃん」
『んっ…ちょっと』
後ろから首元に軽くキスをされて驚き首元を押さえる。
「ふふっ。可愛い」
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作者名：ぽぽ
| 作成日時：2022年6月18日 14時
