阿部の恋人はSixTONESの紅一点15 (ページ28)

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「Aちゃんそんな無意識に可愛いこと言わないでよ…どんなAちゃんでも可愛いよ」

亮平くんの得意技の、こてんっと首を傾げながら私をじっと見つめてくる。

亮平くんのあざとさを前面に出してきて、そんなことされたらこれ以上強く言えないよ。

『…亮平くんそれわざと？』

「なんの事？」

『もう、亮平くんも可愛い…』

「Aちゃんの方がもっと可愛い」

私が諦めたのがわかったのか、後頭部に手を回して優しく引き寄せ触れるだけのキスを1回。

「もう1回だけダメ？」

『…もう1回だけね。出かけられなくなっちゃうから』

「わかった」

1回だけって言ったのに、啄むようにキスを何回も繰り返して、でも私もそれを拒む訳でもなく亮平くんの服をギュッと掴み、のキスを受け入れてしまっている。

『…んっ、、もうダメ。化粧が終わらない』

「出かけられなくなるの困るからね。我慢する」

最後にちゅっと触れるキスをすると、抱きしめていた腕を緩め私から離れると部屋から出ていった。

『…もう、ちょっと化粧落ちちゃったじゃん』

って、少し文句を言いながらも鏡に映る私の口元は少し緩んでいた。

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