検索窓
今日:10 hit、昨日:15 hit、合計:47,691 hit

57 ページ9

『…目黒』

目黒「…」



行為が終わり、ベッドに横たわり重い体を動かして目黒の方を向き名前を呼ぶが、背を向けられ無視をされた。



『…ねぇ、目黒』



目黒の背中に触れると、ピクリと反応するがその後は無反応。



私はただ、目黒への謝罪を繰り返すことしか出来なかった。



利用したことは事実で、亮平が目の前に現れた瞬間に、目黒が求めてることを全てしてあげられなくなって。



目黒からしたら、都合のいい女最低な女。



『…ごめんなさい』

「…なんで謝るの?」

『…』



ずっと無言だった目黒が口を開き、寝返りを打ち私の方を向くと、目黒の目から涙が流れていて頬にその跡が残っていた。



「…ねぇ、阿部からいくら貰った?俺より沢山?」



申し訳ないと思いながらも正直に頷く。



すると、目黒は泣きながら笑い出す。



「あはは、俺ら全員腐ってんな。金でセ ッ ク スして嘘の愛を貰って…あー。おかしい。おかしすぎる」



狂ったように笑い出す目黒を見るしか出来なくて、でも目黒が言っていることは間違いじゃ無い。



「狂ってる俺ら全員」

『そうだね…そうさせちゃったのは私だ』



みんなを狂わせたのは全て私だ。



お兄ちゃんを狂わせたのは私。



目黒をこうやって傷つけて狂わせたのも私。



亮平の人生を変えて狂わせたのも私。



全部全部全部私が悪い。



「…じゃあさ、責任取ってよこうやって俺を狂わせたんだから」

『責任?』

「そう責任。俺がAに飽きるまでずっとこうやって抱かれてよ。愛なんていらない。Aがここにきて俺に抱かれてればそれでいい。もちろん金は渡すから」

『…わかった。』

「…これ追加分だから」



財布から数枚の1万円札を手渡されると、そのまま私に覆いかぶさり私を抱いた。

58 阿部side→←56



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
461人がお気に入り
設定タグ:阿部亮平 , SixTONES , SnowMan   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽぽ | 作成日時:2022年2月11日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。