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目黒side
琴子「蓮」
目黒「んー?」
琴子「なんか食べる?」
Aに会えなくて、丁度彼女の琴子からの誘いがあったから乗り気じゃないけど、気晴らしに買い物に来た。
目黒「なんでもいいよ。琴子何食べたいの?」
琴子「えー。なんでもいいよ。あんまりここら辺美味しいお店ないし」
平気で、美味しい美味しくないって言うんだよなこいつ。
Aだったらなんでも美味しいって言ってくれるし、自分に合わないものがあったらこっそり俺に押し付けてきたりして、可愛いのにな。
目黒「じゃ、適当に空いてるところ行こう」
琴子「…ねぇ、蓮あれ阿部じゃない?」
歩き出そうとすると突然と止まり、琴子の声に反応し立ち止まると、久々に阿部を見て隣には女の人が立っていた。
琴子「…あれさぁ。学校来てなかった出雲さんじゃない?」
「…」
琴子の言う通り、阿部を見て楽しそうに笑うAの姿がそこにあった。
なんであいつといるの?
Aが客がいるって言ってたのは阿部なの?
それに、あんなに嬉しそうに笑って…。
琴子「蓮?」
「…やっぱり飯やめよ」
琴子「え?どこ行くの?」
「ホテルで2人で飯食お」
琴子「っ…。もう馬鹿」
隣で顔を赤くしてる、琴子の手を引いてその場を後にする。
なんで阿部がAの隣にいるんだよ。
あんなに楽しそうに笑ってるAの顔を見てムカついた。
俺だけにしか向けてくれないって思ってたのに。
今のAには俺しかいないって思ってたのに、いつからあいつと居たんだよ。
久々に沸き上がる負の感情を抑え、琴子の手を引きホテルへと向かった。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2022年2月11日 10時