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会いたいって、亮平から連絡をもらって今日は亮平に会いにいく日。
買ってもらった服を着て、亮平は喜んでくれるかな。
鏡の前で確認をしていると、ふと頭の奥でチラつく目黒の姿。
周りを狂わせてるのに、なに普通の女の子みたいなことしてるんだろうって。
照「…どこ行くんだ?」
『…お客さんのところ』
照「…そんなにめかしてか?」
『前にその人に買ってもらった服だから。喜んでくれてたくさんお金くれるかなって』
いないと思ってたお兄ちゃんが帰ってきて、私の行動を見て不審に思って感じ。
確かに今までこんなことしたこと無かったし。
照「…そっか。気をつけろよ。なんかあったら連絡しろ俺が行くから」
優しく頭をポンっと手を置きそのまま自分の部屋へと消えていく。
そう言えば、最近お兄ちゃんの態度が柔らかくて、昔のお兄ちゃんみたい。
『…いってくるね』
お兄ちゃんに一応声をかけて家を出る。
昔の優しいお兄ちゃんだった。
私が奪ってしまったあの頃のお兄ちゃん。
戻ってきて欲しかったあのころのお兄ちゃんに触れた時に、ふと思う。
みんなを狂わせた私なんか居なくなれば、みんなが幸せになれるのかなって。
私さえ居なければ。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2022年2月11日 10時