49 阿部side ページ1
深澤「阿部ちゃん」
車の窓から顔を出して俺を呼び止める男。
車に近づき、車のドアを開けて乗り込むと車が動き出す。
「…俺休みの予定だったんだけど」
深澤「ごめんごめん。まぁ、ちょっとめんどくさい案件でさ。俺が出てかなきゃ行けなくってねぇ…どうせなら副社長も来てもらった方がさっさと話まとまると思って」
「全く人使い荒いなぁ」
深澤「阿部ちゃんだしいいかなって。昨日は例の女の子に会えた?」
「会えた。会えたしこの後も一緒にいる予定だったんだよ俺は」
深澤「それは悪いことしたね…」
窓の外を眺めてる深澤社長は、俺の幼馴染で会社経営者。
色々悩んでる俺に手を差し伸べてくれた恩人だ。
深澤「…幸せになれそうなの阿部ちゃんは?」
「あの子が傍にいれば俺は幸せだよ。少しでも辛いことから解放してあげられるなら…それが世間からバッシングを受けることでも…」
深澤「必死だったもんなこの数年。阿部ちゃん休み取らずにずっと働いてるし…倒れるんじゃないかってヒヤヒヤしたわ」
「…Aが背負ってるものに比べたらきっと俺の努力なんて軽いよ」
深澤「…愛されてるねぇAちゃんは。今度俺も会ってもらおうかな」
「ぶん殴るぞ」
深澤「一応社長なんだけどなお前の」
「失礼しました」
461人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽぽ | 作成日時:2022年2月11日 10時